コンバージョンに関する研究(2003年~2008年)
オフィスから住宅へのコンバージョン(用途転用)に関する研究です。オフィスの大量供給により既存オフィスの空室率の増加が社会問題になるといわれた、いわゆる「2003年問題」をひとつの契機として行った研究プロジェクトに参加しました。様々な専門家の方々による多角的な検討を行い、その研究成果の一部は出版されています(『コンバージョン[計画・設計]マニュアル』、『コンバージョンが都市を再生する、地域を変える』など)。
この研究プロジェクトの一環で、都市・地域のスケールからのコンバージョンという現象を考察する研究を行いました。すなわち、建物「単体」の建設活動としてコンバージョンを捉えるのとは異なり、複数の建物のコンバージョンを「群」として捉えることで、その都市への影響を分析しようという試みです。日本国内だけでなく海外諸国の事例も数多く調査し、コンバージョンを促進、あるいは抑制する政策などについて研究しました。